◎ 開催記録(2013年度)

4月21日/鹿児島県屋久島にて

 世界自然遺産の登録20周年を記念し屋久島町で2013年4月21日、防災環境保全林づくりを呼びかける宮脇昭・横浜国立大名誉教授の指導による植樹祭(屋久島鎮守の森を作る会主催、同町、国土緑化推進機構、毎日新聞社など共催)が開かれ、毎日新聞の「いのちの森づくりリレー植樹」(林野庁後援)がスタートしました。

 この日は、絶好の植樹日和となり、島内外から親子連れら約400人が参加。同町平内地区の荒廃地に、シイ、タブ、カシ類を中心に、同会が種を拾って4年前から育てた17種類の苗木計3,056本を植えました。世界遺産に同時登録された白神山地でも今夏、宮脇さんによる植樹祭が計画されており、主催の青森県鯵ケ沢町のNPO法人から、屋久島植樹の応援メッセージも寄せられ、開会式で披露されました。

 リレー植樹は、東日本大震災で被災した福島県川内村など全国9カ所で植樹祭を開催し、移植ゴテをバトン代わりに各植樹祭をつないでいきます。【山本悟】

 

6月22日/神奈川県秦野市にて

 神奈川県秦野市の国立病院機構「神奈川病院」で2013年6月22日開かれた「千年の杜 いのちの森づくり植樹祭」。地元住民ら約1,000人が参加し、苗木約6,000本を植えました。

 今年が関東大震災(1923年)から90年の節目の年に当たることから、震災で175人の犠牲者が出た同市内に「地域防災の森」を作ることも目的に行われました。

 参加者の中には親子連れも多く、子どもたちが手や服を泥だらけにして1本1本丁寧に苗木を植えていました。

 植樹祭には横綱の日馬富士関も姿を見せ、「森づくりに参加することが出来てよかった。自然から元気をもらった気がする。この森が育ったところを、また見に来たい」と笑顔で話していました。

 

7月14日/北海道小樽市にて

 「いのちの森植樹祭」(北海道千年の森プロジェクト主催、毎日新聞社共催)が2013年7月14日、小樽市の船上山で行われ、市民ら約110人がミズナラやシナノキなど30種の広葉樹の苗1,200本を植樹し、5年越しの同山での植樹計画が完了しました。同プロジェクトは2007年6月発足の市民団体で、会員は360人。同プロジェクトの中村全博理事長は「言葉に表せないうれしさを感じる。みんなが森林浴に来られる場所になってほしい」と感慨深そうに語った。植樹に先立ち、横浜市立大の藤原一繪特任教授が講演しました。

 

7月15日/青森県白神山地にて

   世界自然遺産登録から20年を迎え、白神山地の広葉樹林を再生させる「第12回白神山地ブナ植樹フェスタin赤石川」(フェスタ実行委、NPO法人「白神山地を守る会」、毎日新聞社主催、林野庁など後援)が2013年7月15日、青森県鰺ケ沢町の赤石川上流域で開かれました。地元の鰺ケ沢高校生ら約150人が、白神の森を守る大切さを学びました。

 毎日新聞が2006年から全国で取り組む、いのちの森づくりリレー植樹の一環。登録20周年の今年は、スギ林に、ブナ、ミズナラ、イタヤカエデの苗木約600本を植樹しました。

 NPO法人の永井雄人代表理事が「地元の人々が署名をして守った山。木を植える意味を心に染み込ませてほしい」とあいさつ。長尾真輔・毎日新聞青森支局長が、白神と同時期に世界自然遺産に登録された屋久島の「屋久島鎮守の森を作る会」の坂東五郎代表から届いた「ともに地球の大切な宝を守り育てる森づくりとして、植樹祭の成功をお祈りします」とのメッセージを代読しました。

 鰺ケ沢高3年の寺沢礼佳さん(17)は「初めての植樹でとても疲れたが、これからの白神を守っていくために懸命に植えた。力強く育ってほしい」と話しました。秋田県から訪れた販売員の新田茜さん(19)は「とても楽しかった。白神に初めて来たので、今後も白神を気にかけていきたい」と話していました。

 

9月16日/香川県小豆島にて

 命を守る防災の森を広げようと、小豆島町の内海ダムで2013年9月16日、「寒霞渓いのちの森づくり植樹祭」(同森づくり実行委員会主催、県、同町、公益社団法人・国土緑化推進機構、毎日新聞社共催)が開かれました。台風一過の晴天のもと、小学生155人をはじめ県内外から総勢約400人が参加、ダムサイト下部の斜面約1,000平方㍍に近くの小学校3校の児童が育てたコナラの苗木など広葉樹約4,600本を植えました。

 植樹祭は、毎日新聞社が全国9カ所を対象に展開中の今年度植樹キャンペーン(林野庁後援)の一環として実施しました。

 

9月29日/千葉県流山市にて

  街中に命を守る森を広げようと、「まちなか森づくり植樹祭」(NPO法人地球の緑を育てる会主催、流山市、毎日新聞社共催)が2013年9月29日、同市の下花輪福祉会館で開かれ、親子連れら約350人が参加しました。

 この日は、青空が広がる植樹日和となり、井崎義治市長や参加者は、同会館と広場の外周に、39種類の広葉樹の苗木4,000本を植えました。

 

10月13日/福島県川内市にて

命を守る防災の森を広げようと、福島県川内村で2013年10月13日、「いのちの森づくり植樹祭」(同村NPO協働センター主催、村、毎日新聞社など共催、林野庁後援)が開かれました。会場が2年前の東日本大震災で崩落し修復させた学校跡地の斜面だけに、植樹に慣れた他県の複数の団体が準備作業から手伝い、この日も、住民や県内外、海外から総勢150人が参加、互いに絆を深めた植樹となりました。

 植樹祭は、災害に強く動植物の生態系を育む森づくりとして、毎日新聞社が全国展開している今年度の植樹キャンペーンの一環。

 村でのキャンペーン植樹は4回目ですが、今回は設立間もない同センターが主催する初の植樹。それだけに、茨城県つくば市や静岡県掛川市の植樹NPOや、東京都内のボランティア団体などが地ならし作業から参加し、協力しました。

 植樹当日もドイツ、ロシア、アメリカから計4人が被災地支援に訪れ、斜面500平方㍍に広葉樹1,500本を植えました。終了後、全員で唱歌「ふるさと」を歌い、木の成長を祈りました。

 

2月9日/愛知県東海市にて

 市民が親しむ森を広げようと、「21世紀の森づくり・加木屋緑地植樹祭」(東海市主催、毎日新聞社共催)が2月9日、同市加木屋町の同緑地で開かれ、親子連れなど周辺住民ら約800人が参加しました。

 植樹祭は、災害から人命を守り生態系を育む防災環境保全林づくりを目的に、毎日新聞社が全国9カ所を対象に植樹を展開中の今年度の「いのちの森づくりリレー植樹」の一環です。

 住宅街を見下ろす丘陵部の斜面には一面に雪が残っていましたが、参加者たちは雪を除きながら、約6000平方㍍にシイ、タブ、カシ類など57種類の常緑広葉樹の苗木1万5000本を植えました。

 

3月23日/静岡県牧ノ原市にて

市民自ら海岸防災林をつくろうと、牧ノ原市の静波海岸で3月23日、「いのちを守る森づくりin牧ノ原」(NPO法人時ノ寿の森クラブ主催、同市、毎日新聞社など共催)が開かれ、400人が広葉樹など計3000本を植えました。

 クラブは、南海トラフ地震で大津波が予想される掛川市で、松枯れの海岸防災林などの再生に取り組む先進団体。両市の幹部も参加し、防災の連携植樹となりました。参加者は10班に分かれ、勝間田川の河口左岸でタブやエノキ、クロマツなどの苗木を植えました。

 牧ノ原市は最大14㍍の津波が予想されるだけに、男児2人と参加した同市菅ケ谷の動物病院経営、中島京さん(39)さんは「津波被害を抑えるのに、自然の森は大切。植えた苗木が早く成長してほしい」と話していました。

 この日の植樹で、毎日新聞社が全国9カ所を対象に展開してきた今年度の「いのちの森づくりリレー植樹」は終了しました。

 

2013年度いのちの森づくりリレー植樹実績一覧

開 催 地/実施日/参加者数(人)/植栽面積(㎡)/植樹本数(本)
[1]屋久島植樹/鹿児島県/4月21日/400/730/3,056
[2]秦野市植樹/神奈川県/6月22日/1,000/1,900/6,000
[3]小樽市植樹/北 海 道/7月14日/110/400/1,200
[4]白神山地植樹/青 森 県/7月15日/150/200/600
[5]小豆島植樹/香 川 県/9月16日/400/1,000/4,600
[6]流山市植樹/千 葉 県/9月29日/350/1,143/4,000
[7]川内村植樹/福 島 県/10月13日/150/500/1,500
[8]東海市植樹/愛知県/2014年2月9日/800/6,000/15,000
[9]牧ノ原植樹/静 岡 県/3月23日/400/1,000/3,000
合 計 9道県/3,760人/12,873㎡/38,956本